大切にしたいこと(嶋村佳織インタビュー)

司法書士「嶋村佳織」がお客様と接する上で、どのようなことを大切にしているか、どのような想いをを持って取り組んでいるか。インタビュー形式でご紹介させていただきます。
(聞き手・文:浅見制作所 浅見)

 

-嶋村さんはなぜ司法書士を目指されたのでしょうか

司法書士は平成23年からやっていますが、もともとは弁護士をやりたかったんです。ただ、弁護士は依頼者の利益を考え代弁するという、私としては精神的にもハードルの高い仕事で…やれるかどうかがとても不安だったんです。

でも、中学生の頃に読んだ憲法前文が忘れられなくて…法律の仕事に就きたいという想いは変わらなかったんです。

そんな時、司法書士という別の形での法律に関わる仕事を知りました。司法書士の仕事を知る中で「弁護士は争いの法律家、司法書士は平和産業の法律家」という言葉が印象的だったのを覚えています。私も平和産業としてお客様に寄り添うお手伝いの方が合っているなと思い、司法書士を目指すようになりました。

また、成年後見について学んだ時、「高齢者をサポートできる仕事」ということを知り、一層興味が湧きました。というのも、私は小さい頃から、おじいちゃんやおばあちゃんによく面倒を見てもらっていて、高齢者の人との接点が多かったんですね。なので、今度は私から恩返しをしていきたい、そういう想いが自然と湧いてきました。

 

-嶋村佳織事務所では、お客様と接する上で、どのようなことを大切にしていらっしゃいますか

事務的な対応ではなく、お客様に寄り添って一緒にお悩みを解決していく、その姿勢を大切にしています。例えば、成年後見でいえば、当人が亡くなる前までお付き合いをする仕事。私にご依頼をいただいた以上、残りの人生を少しでも豊かに過ごしてもらいたい、そう思うんです。そのためには、淡々と機械的なお付き合いをするのではなく、お客様に寄り添うことで、心を通わせたいと思っています。

成年後見の場合、裁判所から指名された司法書士が担当するケースもあります。突然、見ず知らずの人が「今日から後見人です」と言われても困惑しますよね。私でもそう思います。だからこそ、心を通わせられる司法書士でありたい、そう思うんです。

もちろん、最初からすぐに心を通わせられるわけではありません。面談を重ね、徐々に心を開いてもらうよう、私の方から歩み寄るようにしています。次第に、お互いの距離感に変化が出てくると、お客様が「今度本を買ってきて欲しいの」「あれが食べたいな」といった、“欲求”を出してくれるようになります。楽しみも欲求もない人生を送っていた方が、私が寄り添うことで変化していく、そこに喜びを感じています。

 

-なぜそこまで心に寄り添いたい、そう思われるのでしょう

私はもともと、人の話を聞くのがとても好きなんです。人が何を考えているのか、どうしたいと思っているのか、そういったことに考えを巡らせることが多いんですね。人の中身に触れたいというか…

だからこそ、人と心を通わせることに私はやりがいを感じるのだと思います。

そのために、ひとつひとつの仕事を丁寧にやっていきたいと思っています。

というのも、司法書士の仕事は誰がやっても同じ結果になるんですね、というか、ならなければいけない。なぜなら決められた法律に基づいて進める仕事なので。だからこそ自分なりの価値を出して「私に頼んで良かった」、そう思ってもらるえよう、取り組んでいます

 

-お客様と「心を通わせられた!」という経験で印象的なエピソードはありますか

そうですね、大切な旦那様を亡くされた若い女性のお客様が印象的でした。初めてそのお客様とお会いした時、若くして大切な方を亡くす、というとてつもない痛みを胸に抱えているのだろう、と表情からその気持ちを察することができました。

ご相談内容は「相続」だったのですが、私からはお客様の感情には深入りをせずお仕事を進めていきました。

4回目くらいの打ち合わせの時、お客様がふと、自分の抱えてらっしゃるお気持ちをお話していただいたんです。「こんな状況で、どうすれば良いのか全くわからなかった…」、そう話し始めたお客様の言葉に耳を傾け続けました。お客様が誰にも話せない苦しい気持ちを言葉にしてくれたことで、気分がだいぶ楽になられたのでしょうか、お会いしてから初めて笑顔を見せてくれました。その表情は、最初にお会いした時と明らかに違い、とても晴れやかな気持ちを感じることができました。その瞬間、本当にこの仕事をやっていて良かったな、心からそう思いました。

 

-最後に、どんなお客様に相談に来てもらいたいと思いますか

そうですね、考えが全くまとまっていなくても、まずはご相談に来て欲しいと思っています。相続も成年後見も、誰しも慣れているようなことではありません。そろそろ必要かな、とか、急に必要になる、といったように、人によって検討が必要なタイミングはバラバラです。

自分だけで考えをまとめるということ自体、難しいことですからね。そこを一緒に解決していきたいと思っています。

また、ここまでにお話しした通り、私はお客様に寄り添いながらていねいにお手伝いをさせていただくよう心がけています。そのため、安くて速いという進め方はしておりません。ゆっくりと落ち着いてやるべきことをていねいに進めたい、そのように考えられるお客様が一番、サポートしやすいと思います。

ぜひ、お気軽にご相談ください。

嶋村佳織事務所について

住所:埼玉県秩父市山田2712-1
お問合せ先:
TEL:0494-26-6610(受付時間9時~18時
FAX:0494-26-6611
休業日:
土日祝日
※事前にご相談いただければ土日祝日も対応いたします。

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